刑務所内であったかも知れない未来2

※前回はこちら

「夏休みの夕闇~刑務所編~」第三章後半あたりを想定しています。

※二人がバッドエンドを迎えたらというイフストーリー。閲覧にご注意ください。

火置ひおきさん……もう入るね。耐えられない」

「ヤミ……!やめて、ダメだってば……!」

「バタバタしないで。やりづらい」

僕はうつ伏せの彼女を後ろから羽交い締めにして、お尻の溝にスライドさせるように自分を擦り付ける。気持ちいい。今ですら気持ちいのに、この後もっと気持ちよくなれる。ダメだ、何も考えられない。早くもっと気持ちよくなりたい。

「はぁ、はぁ、入るよ。入っちゃう、もうちょっとで、…………あ、…………」

「っあ、ああっ……!」

「あ……入った…………う、あ……」

なんてあったかいんだ。彼女の体温が気持ちよくて思わず身震いする。

「やだ……なんで……ヤミ…………あ……」

僕の体の下で悲しそうに震える火置さん。悲しそうな割に、中はとても濡れている。少なくともこの体は、僕を受け入れてくれているようだ。嬉しいから気持ちよくさせたい。僕はゆっくりと動き始める。

「あ……火置……さん……どう?気持ち、いい……?」

「う……う……あ……っ……」

かわいい……悲しんでるんだ……。僕のこと信じてたのに、裏切られて……。

でも、同じ部屋に男がいるのに、部屋着でベッドに寝そべって、周りが見えなくなるくらい集中して読書をしている君も君だよ。ちょっと無防備過ぎる。

……それだけ信頼されていたってことかも知れないけど。僕は火置さんの信頼をぶち壊して、悲しませている。

「すごい、気持ちいい……火置さんの中、すごいいい……」

「やだ、やだ……そんなこと、言わないで……」

「どうして?褒めてるのに……。火置さんって、褒めると嫌がるよね……僕それ、結構悲しかったよ……」

「うっ、う、あ……ん…………」

ゆっくりゆっくり、君の内部に優しくすり合わせるように動く。乱暴にしていないからか、君はどんどん濡れてくる。

……僕に、同意無しで入れられても、こんなに濡れちゃうんだ……。嬉しいんだけど、妙にがっかりしている自分もいる。……なんでだろう?彼女に何を期待してた?

孤高で、清純で、男に媚びず、快楽にも流されない、完全無欠の救世主……。

そりゃあ、僕が褒めても嫌がるはずだ。だって、僕は彼女にものすごく重い理想を背負わせようとしている。……でも、今は違うよ?僕は、快楽に溺れた君も見てみたい。もっと濡れさせて、君の心を傷つける。

「ね……どうしてこんなに濡れるの……?気持ちいい?」

「っ…………」

「火置さん?」

「…………早く終わらせて」

「…………やだ」

「なんでよ!好きに動いていいから!」

「でも、終わっても次があるよ?明日もある。1ヶ月はないけど、20日はある。1日5回したら、100回はできる。死刑が執行されるまでに、あらゆるのをするよ。君のこと、世界で一番知るのは僕だ」

「その前に……殺してやる……!」

殺す?殺すって言った??え、嬉しい……!火置さんに殺されるなら、僕は本望だよ!すごく嬉しい。

「本当に!?君が殺してくれるのか?」

「なんで、喜ぶの……!?」

「なんでって、知ってるだろ?僕が死にたがってること。カミサマに死刑にされるより、君に殺されたほうが嬉しいに決まってるさ」

「もう、やめて……もう聞きたくないよ……」

火置さんの抵抗が弱くなる。彼女は傷ついた猫みたいに、縮こまって僕の動きに耐えていた。

チュポ…チュポ…チュポ…

「はぁ……気持ちいい……」

さっきまで葛藤していた自分が、馬鹿みたいに思える。そのくらい、他のことがどうなってもいいくらいに気持ちいい。最初から、こうすればよかった。でも最初から彼女に迫っていたら、僕は本気で殺されていたかもしれない。この5日間くらいを仲良く共に過ごしてきたから、僕らはこうなれた。

……そうか、それならそれでよかったんだ。これを知らずに死ぬのは、流石にもったいない気がする。もう少し、この柔らかさを感じていたい。

僕は目をつぶって火置さんの体をギューッと抱きしめながら、ゆるりゆるりと腰を動かす。彼女はたまに、ピクっピクっと反応する。我慢してるんだと思うと、いじらしくて胸が苦しくなる。

僕は火置さんの耳たぶを甘噛する。火置さんは少しだけ息を「ハァッ」と吐いて、中をキュッと締めて反応する。……もっと声が聞きたいけど、今日は難しいかな。

出したいけど、まだ出したくない。一生こうしてたい。ずっと永遠に、君の中で腰を動かす。なんて幸せなんだろう。

「はぁっ、はぁ……あ、気持ちよくて……ダメだ、火置さん、僕…………」

「や、や、やだ……」

「火置さんの中……弾けそう……ぷっくりしてる……僕……苦しい……」

「う、んっ、んっ、はぁ、あっ」

「いやだ……まだいきたくない……まだだ、まだ……あ、あ……」

「っ……」

「あ、だめだ、無理だ……!気持ちいい!気もちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい……!!!」

頭が真っ白だ。自分がこんなに興奮できるなんて思わなかった。何も考えないとすごく気持ちよくなれるってことを、今日初めて知った。

僕は彼女の尻に向かって力いっぱい自分を叩きつけ、一番奥に出す。出してる間も腰をメリメリと押し付けて、僕の全部を中にねじ込んで。

「あっあっあっあ…………気持ち、いい……ひおき、さん……」

「んっ…………ふ、あっ……」

ベッドに押さえつけてるから仕方がないんだけど、彼女は頭を隠すように丸めていて一度も僕の方を見ようとしなかった。終わった後も、上半身をキュッと固くさせたまま動かない。

無理やりしたんだから当然だというのに、僕は少し悲しくなる。

「あ、あ……ごめんね、シャワーの時間、終わったばっかりなのに……。気持ち悪いよね……、ごめんね……」

「…………」

僕は独房内の個室トイレからペーパーを取ってきて、彼女の陰部を拭いてあげる。お尻の間から慎ましく覗く、肉厚な女性器。ぷりんとしたその割れ目からは、僕の出した白い液体がこぼれていた。

出したばかりの僕は、すぐには大きくなれない。でも、頭の中はまた、燃えるような興奮に支配されていくのを感じていた。

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